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なぜ切り替えたのか
ドメインに新しいサブドメインを追加したいと思いました。
静的ファイルを置く場所を作りたいと思ったんですよね。
ところが、契約しているレンタルサーバーの管理画面だけでは融通がきかず、設定の見通しも悪い。
ドメインはお名前.comでとっていたのですが、ネームサーバーはレンタルサーバー側で行っていました。
「どうせなら、ドメインを取ったお名前.comのDNSで一元管理したほうが楽じゃない?」と思い、ネームサーバーの切り替えを決断しました。
実際に切り替えると、予想外の落とし穴もありました。
ドメインにアクセスできなくなったり、CNAMEを使えない場面があったり…。
正直ちょっと焦りましたが、「DNSって世界中に反映するのに時間がかかるんだ」と体感できたのは大きな学びでした。
今はアクセスも復旧して、無事にサブドメインを運用できています。
手順まとめ(これからやる人向け)
1. ネームサーバーの切り替え
お名前.com Navi で、ネームサーバーをお名前.com側に切り替えます。
これでDNS管理をお名前.com側に移すことができます。
2. DNSレコードの設定
- ルートドメイン(hogehoge.com)は Aレコードでレンタルサーバーに向ける
- サブドメイン(www.hogehoge.com、blog.hogehoge.com など)は CNAME でサーバーに紐付ける
サブドメインをCNAMEで設定した理由は、レンタルサーバー側のIPが変わったとしても、設定に影響がないようにしたかったから。
ルートドメインはCNAMEで設定できなかったのでAレコードで。
3. サーバー側の準備
レンタルサーバー側でも「サブドメイン追加」をして、公開フォルダを指定。
そこに index.html や WordPress を置けば、サブドメインごとの運用が可能になります。
4. 想定されるトラブル
- アクセスできなくなる:切り替え直後は数時間〜最大72時間アクセスできないことがあります
僕の環境では30分ほどでした。 - 設定エラー:ルートにCNAMEは使えないため、必ずAレコードで指定する必要があります
- 反映待ち:場所によってはすぐ見えるのに、他ではまだ古い設定が残っている、という状況が起きやすいです
5. トラブル時の対処方法
コマンドで確認する例
nslookup
nslookup example.com
nslookup www.example.com
nslookup blog.example.com
- ドメインやサブドメインが正しくサーバーに解決されるか確認できます。
dig
dig example.com NS
dig www.example.com CNAME
dig blog.example.com CNAME
-
ネームサーバーやCNAMEの設定が正しく反映されているかを確認できます。
-
反映を待つ(まずは焦らず数時間〜1日程度様子を見る)
nslookup
やdig
コマンドで設定を確認する- whatsmydns.net などのWebツールで世界中の反映状況を調べる
- レコードの種別や値を見直し、誤りがあれば修正する
まとめ
ネームサーバーの切り替えは、単なる設定変更に見えて実は奥が深い作業でした。
「なぜ一元管理したほうが便利なのか」や「反映に時間がかかること」を体験できたのはよい経験。
これから同じように環境を切り替える人の参考になれば嬉しいです。